これからの保険の断り方の話をしよう

今日こんなツイートをした通り、保険の勧誘を「これはオウム真理教をはじめとしたカルトの常套手段じゃないですか!」と断ってきました。

ふとしたきっかけで保険のお姉さんの話を聞くことになったのは一週間ほど前。

最初は話を聞くだけくらいに思っていたのですが、実質的には完全の保険の勧誘であり、「ああ、これはマインドコントロールの手法だなぁ」と思ったため、このような断り文句を使うに至ったわけです。

勧誘の流れはこんな感じ。

久しぶりに電話してきた人に「ちょっと君のような人と知り合いになりたい保険屋の人がいる」という話をされ、どうも怪しいと思いつつも断りきれず話だけ聞くことにする。

 

嫌な予感が的中し、「話を聞いてくれるだけでいいので」といきなり保険の話をされるも具体的なプランの話はなし。話の内容は会社説明・保険の基礎知識と人生設計。「家族は大事ですよね」「備えはあったほうが安心ですよね」など、「はい」と答えるしかないような質問をしてくる。とはいえ押し売りがなかったので安心していると、「では次の日程は...」という話を始められ、これも断りきれずに会うことに。今入っている保険の資料を持ってくるよう指示される。

 

二回目に会った時も具体的なプランの話はなし。今入っている保険に関しては褒められ、また家族構成の話から家族に関する雑談をする。「では次回、頑張って適したプランを考えてきますね。」と言われ、三度目の話し合いをセッティングされる。「この保険を買え!みたいな感じでは全然ないので安心してください」とのこと。

 

いかにこの保険に入っていれば安心であるか、また人生設計に合っているかを力説される。結局保険への加入を促され、断るも「あなたに合ってるのに...何が気に入らないんですか?」とねばられる。話し合いが始まってから一時間ほど経ったところでさすがに帰りたくなったので出たのが上の発言。

 

さて、上の流れは次のような視点で捕らえることができます。

 

○「話を聞いてくれるだけでいいので」「この保険を買え!みたいな感じでは全然ないので安心してください」

ローボール:まず受け入れられやすい要求を通し、徐々に高い要求をしていく。良い人ほど断りきれず、高い要求に応えてしまう。

□カルトの場合も、「手相を見せて下さい」「教会に来るだけ来てみませんか」などと話して相手に接触する方法が見られる。

 

こちらのことをとりあえず褒める・「あなたのことを考えておすすめしているんです!」「頑張ってプラン考えてきますね!」

好意の返報性:人は好意を持って接してくる相手には好意で応えようとしてしまう。「頑張ってくれてるんだから」「良い人なのに悪いなぁ」という心理が働き、断りづらくなってしまう。

□カルトの場合も、相手をとにかく褒めたり、手書きの手紙を何度も送る手法が見られる。

 

○「家族は大事ですよね!」「備えはあったほうが安心ですよね!」「老後もしっかりお金が欲しいですよね!」など「はい」としか答えられない質問を重ねる

ソクラテス話法:「はい」を連発していると、少し迷いの出る質問に対しても「はい」と答えやすくなってしまう。

 

○何度も会う

コミットメントの一貫性:人は一貫した自分であろうとする。何度も会うことで「ここまで時間かけて話を聞いたのだから、一番安いプランにでも入ってみるか」となる。

□カルトの場合も、行事に繰り返し参加させることで「何のためにここまで頑張ってきたのだ」と、脱会に抵抗する心理が醸成されてしまう。

 

このような手法は何もカルトだけでなく、悪徳商法、日常生活における説得でも用いられています。なので、このお姉さんが特別策士だったわけではなく、営業マニュアルに従っていただけなのでしょう。会社自体は大手の企業でした。

しかし恐ろしいのは、こういった手法を自覚していてさえ、面と向かって薦められると「嫌」とは言い辛かったところです。むしろ「多分普通の良い人なのに申し訳ないなぁ」とさえ思いました。「嫌われるかもしれない」という感情が心のどこかにあり、自然と避けてしまうのでしょう。

ただ、結局自分の幸せは自分で守るしかないのです。無理だと思ったらきっぱりと断る勇気を持つことも大事ですね。

 

主題の保険の断り方ですが、このような手段を使われたのを確認して

「これはこういう手法で、カルトや悪徳商法がよく使うんですよ。ちょっとこの場での判断は厳しいんで、帰って考え直しても良いですかねぇ...」

と言って解放してもらうのが良いと思います.まぁあとは無視ですよ。

 

 

 

 

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