ブログ,mixi,facebook,twitterとコンテンツ生産性

揺れるミクシィ、SNSの「老舗」はなぜ間違えたのか

少し前の記事ですが、mixifacebookにもtwitterにも水をあけられちゃってるよという内容です.

mixi,過疎ってますよね

mixiが過疎ってるというのは大分前から感じていて、まだ招待制だった頃に比べると明らかに活気がありません.

コミュニティを覗いてみても最終更新が去年、下手すると一昨年などというのも珍しくはなく、日記の更新も滞りがち.かろうじてmixiボイスが生きてるか...といった印象です.僕自身も最近はfacebooktwitterに時間を割いているし、mixiに登録していた友人達もfacebookに続々と乗り換えています.

facebookをやっていて驚いたのが、「数年前はネットすらろくにやってなかったんじゃないか」っていう地元の知り合いまでもがフレンド申請をしてくるんですね.

ちょっと事情を説明すると、僕が生まれたF県というのがびっくりするくらい学区制が厳しい県で、そんなに広くない県のくせに今でも学区が13個もあるんですよ.他だと考えられないでしょ?

そうするとどうなるかっていうと、高校進学の際に選べる高校が何個かしかないなんてのがざらで、DQN学区だと学区トップ校のくせに偏差値が60切るなんてことが平気で起こっちゃう.

当然その地区の中学校もDQNだらけで、たまーに真面目に勉強してる生徒なんかは「いやいやこんなところで高校生活を送ってたまるか」ってことで高専やら私立やら、親戚の家に住民票移しちゃう戦法やら、とにかくありとあらゆる手段をを使って越境入学しちゃう.

いやまぁ僕がそうなんですが、そうなると中学までのコミュニティをぶった切って僕だけ全然違う層(地方都市の塾でそこそこ勉強してきたり、同じく越境入学していたり)のコミュニティを中心とした生活を送ることになると.

そこで、実家は田舎でも珍しくダイヤルアップの頃からネットを始めてたのと、たまたまネットに親しんでる人がそこそこ多い環境にいたのもあって、割に早くブログやらSNSに手を付けちゃったりする.

その頃地元はどういう状況だったかというと、まずネットすら繋いでない奴がほとんどなんですよ.電車で一時間くらいしか離れてないのに、2,3年は普及が遅れてたりする.

このラグは縮まることがなく、2,3年前でようやくmixiに数人知り合いがいるレベル.それでもまだまだガラケーからしかアクセスしたことがなかったり、すぐに放置という状況になるのがほとんどでした.

そんな状況が続いてたもんだから、facebookなんかで懐かしい名前の人からフレンド申請が来るとびっくりしちゃうんですね.しかも割と頻繁に更新してたりする.

同じ人でも、mixiではほとんど更新してないのに.

このへんにfacebooktwittermixiの差が現われてると思うんです.

それは何かというと、"コンテンツ生産性"です.

mixiはもともと日記中心で、ブログの流れを汲んでました.

この"日記中心"というスタイルに普通の人が乗っかると、大体こんな流れにはまってしまいます.

最初は気合を入れて日記を書く → そのうちネタがなくなり、ただの写真やら日常の出来事の殴り書きになる → 放置

そりゃあそうです。だって普通の人にはコンテンツ生産力がないんだもの.

ネットで何かを生み出すには、

・絵を描く

・ニュース記事を引っ張ってきて論評する

・面白いネタを引っ張ってくる

・小説を書く

・プログラミングでちょっと役立つものや面白いものを作る

などなどの方法がありますが、どれも普通の人には面倒臭いか難しいものばかりです.

記事を引っ張ってきて論評するのだって知識や文章力が必要だし、ネタを引っ張ってくるのもある程度ネットに浸ってないといけません.

ネットのネタというのはある程度の背景知識が求められるものも多いですから、そもそも理解できなかったり、引っ張ってきても一部にしか受けない可能性もある

結局普通の人にできることは何かっていうと、"自分の切り売り"なんですよね.

そこへ来るとfacebookは楽です.何しろ写真に一言添えるだけで良いんですから.

しかもリアルの人脈をネットに持ってきてるので、食事の写真上げただけでイイネ!が貰える.

ブログでこんなことやってもまず反応ないですよ.

ここで、コンテンツ生産性(いかに数多く投下できるか)とリアルとの近さを軸にしてサービスを分類すると、次の図のようになると思います.

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twitter:リアル遠 コンテンツ生産性高

facebook:リアル近 コンテンツ生産性

mixi:リアル近 コンテンツ生産性低

ブログ:リアル遠 コンテンツ生産性低

mixiはコンテンツ生産性が低いものの、書きさえすれば何かしら承認が貰える場であったんですね.

...ただし人がいればの話です.

人がいなくなり、承認にも陰りが出てきたとなれば、より簡単に承認が貰えるfacebookに移行するというのは当然の帰結でしょう。

ちなみに、ブログの場合はリアル人脈に頼らずにコンテンツ生産力で勝負しなければならないので、普通の人にはまず無理です.

facebooktwitter

そういうわけでfacebooktwitterのほうがまだ続けやすいという部分があるのではないかなぁと思いますが、この二つのサービスには決定的な違いがあります.

よく聞く言葉がこれです↓

facebookはリア充だらけ

これも割と当たり前の話で、facebookは基本的にリアルの人脈をネットに持ってきちゃってるわけです.

そうするとどういうことが起こるかというと、割に簡単に承認は貰えるんだけど、なまじリアルと繋がってるので他人との差別化を図る手段が限られてしまう.

例えばtwitterの場合、○○クラスタというものが存在するように、趣味嗜好で他と差別化したり、ゆるい繋がりを持ったりできます。

ところがfacebookではそうはいかない.

なにしろリアル人脈を持ってきてしまっているので、

・政治の話 → 身内とはいえどんな思想の人がいるか分からないので×

・ニュース → 小難しい話は受けないので×

・宗教 → 勿論×

などなど、できない話が多すぎる.となると、無難に差別化するにはリア充度を競うしかなくなってしまうわけですね.

結果どうなるかというと、存在そのものがコンテンツである可愛い女の子のどうでも良い写真にイイネ!がつきまくっちゃったりする

"何だ、結局リアルで承認されてる人しか承認されない空間じゃあないか"と思わされてしまうのが、一部の層に大変受けが悪い理由でしょうね.

次はPinterestが来る!などと言われてますが、さてどうなることやら.