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恐怖の生み出し方

桂枝雀で有名になった通り(元はカントですが)、笑いは緊張と緩和(緊張の緩和)から生まれます。

 

例:葬式に両さんがアロハで登場(こち亀より)

 

この場合、葬式が緊張要素で、そこに緩和要素であるアロハを来た両さんが登場することで笑いが起きるのですね。

 

一方、恐怖の仕組みは少し似ていて少し違います。

 

平山夢明曰く、恐怖は「隙を突かれる」時に起こります。

僕が思うに、これは、安心要素と不安要素の組み合わせです。

 

例を挙げてみましょう。

 

・クローゼットの女

・ベッドの下の男

→ 自分の部屋という安心空間に得体の知れない相手という不安要素が存在

 

・トイレの個室→ノック→上から幽霊

自分の空間と錯覚してしまう個室(安心要素)に幽霊(不安要素)が侵入

 

怪談話や都市伝説にはパターンが存在するため、ある程度話を量産することは可能ですが、それだとオチを読まれてしまう可能性があります。

特に、オチの気持ちよさが大事な「非・幽霊もの怪談」にとっては致命的ですらあります。

そこに行くと、安心+不安という組み合わせは、恐怖を究極にまで抽象化したものと言え、これを元にして新たな怪談のパターンを生み出すことができるかもしれません。

 

さて、現在こちらの話が怪談投稿サイト、怖話で週間ランキング2位につけています。

 

痩せ薬の秘密

 

次回はこの話を例に、どのようにして怪談話を作るのか、僕なりの方法論をまとめたいと思います。

 

 

東京伝説―うごめく街の怖い話 (竹書房文庫)

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