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新・トンデモ超常現象60の真相

昔少し読んだことがあり、久し振りに完読したくなったので購入。青森のキリストの墓から水晶ドクロ、果ては額に吸い付く1円玉まで、オカルト好きにはたまらないネタの真相を暴いている。

 

僕が本書でまず読んだのはカルロス・カスタネダの章である。カスタネダが流行したのは僕よりもかなり上の世代だろう(僕は神は沈黙せずという小説で知った)から解説すると、ニューエイジ華やかなりし60年台後半、ある人類学者がドン・ファンなる先住民の呪術師に弟子入りしたという触れ込みでこれまで西欧社会にはなかった先住民の教え(幻覚キノコで世界を見るとか夢見の技法とか)を書いた本が出版された。この本は売れに売れた、、、
が、後の調査によって他の人類学者の著作からの切り貼りがあったり、そもそも幻覚キノコ自体がカスタネダの取材した地方には生息していなかったり、さらに結婚歴なしとしていたカスタネダが実は一度離婚しており、元妻から暴露本を出されたりしていたことが分かった。

 

興味深いのは真相が暴露された後のビリーバー達の反応である。ビリーバー達は、調査結果のほうを嘘に違いないと言ったり、あるいは「ドン・ファンは実在しないかもしれないが本の内容は良いのだ」と言ってあくまでも本の内容、ひいてはそれを信じることを正当化しようとした。これは他でもよく見られる現象である。

 

例えば僕が最近調べていたロバート・キヨサキに関しても、レビューを見てみると「キャッシュフローゲームなるネットワークビジネスの入り口に使われただけ。更にあの本を読んで不動産を買っちゃった人がリーマン・ショックで大変な目にあったが彼は謝罪もしない」という批判に対し、「あの本の内容自体は良い」と言う人が沢山いる。

 

人は一度信じたものがインチキだったと分かっても、なかなかそれを受け入れることは難しい。これがインターネットで怪しげな自己啓発やデマがいつまでも居残っているメカニズムなのであろう。

 

 

新・トンデモ超常現象60の真相

新・トンデモ超常現象60の真相

 

 

 

金持ち父さん貧乏父さん

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