僕らの電脳秘密基地。

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そして、感動した。これだ。久しく忘れていたインターネットがここにある。何ということだ。
そこにあったのは、黎明期の怪しげな雰囲気を持つインターネットだった。今から20年ほど前の2chIRCの雰囲気だ。インターネットよ、私は帰ってきた。 

 

Mastodon(マストドン)が話題になってから数日後にpawooに登録した。Twitterと平行して使っているが、確かに"インターネットよ、僕は帰ってきたぞ。"という感覚がある。


黎明期の怪しげなインターネット。それは90年代後半~00年代のインターネットであり、限られた人しかアクセスしない空間だった。ネット人口は少なかったが、実はそれが良かった。ネットに繋ぐ時点である程度のリテラシーがあり、「新しいものへの情報感度が高い、話の分かる」人しか存在しなかったからだ。


あの頃の僕たちは、ピーヒョロロとダイヤルアップでインターネットに接続し、怪しげな個人サイトやその掲示板で情報を漁り、そしてまたリンク集を辿って別のサイトを巡回した(当時は検索エンジンも"人が手で登録する"方式だったのであまり使えなかった)。それはまるで宝探しのようだった。


そこで交換されていた情報といえば、自殺志願者の叫びや犯罪のもみ消し方(2ch初期のメインの話題はこれだった)、本当かどうかも分からない凶悪犯罪や少年犯罪の裏事情などといったアングラ情報や、歴史認識や外交といった政治話、誰かが海外から持ってきたネタ画像やテキストサイトのネタ記事、違法コピーやPC自作、便利なフリーソフトや次世代のITなどの技術ネタ...共通するのは「リアルでは話せない、地上波ではまず流れない情報」である。


マジョリティである地上波テレビに対抗するアングラネット文化、という構図が確実にあった。


僕たちは日々ドキドキしながら「仲間」が待つ電脳秘密基地に接続し、ぬるぽと言ったらガッされ、侍の絵がトップになっているテキストサイトの記事で笑い、そこで取り上げられた中華ロボット同人Flashゲーム(異様にクオリティが高かった)にハマり、対立する政治思想の相手と不毛な論戦を繰り広げた...当時は「この腐れ左翼どもが!!」などと思っていたが、今となっては「怪しいきらめき」を彩った仲間だったのだろう。大衆化した今では徹夜で不毛な論戦ができるネットユーザーなど、100人に1人、いや1000人に1人レベルか。


ネットが大衆化するにつれ、リアルの話をそのままインターネットに持ち込む人達が増え、僕は「面白い世界」を求めて移動することになった。それはブログでありmixiでありtwitterでありfacebookだった。


動画に検閲をかけないといけなくなったfacebookは、もはや「面白い人達だけの空間」ではあるまい。"検閲とかしてたらテレビと一緒だろ、アブない情報だからネットの意味がある"という意見の持ち主は少数派だろう。


そして今、マストドンこそが僕が求めるフロンティアなのかもしれない。インターネットよ、僕は帰ってきたぞ。

 

 

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

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