コスプレ駆動科学 ~科学に物語を~

27日土曜日は阿佐ヶ谷ロフトにて行われた科学イベント"サイコラボ"に行ってきた。

 

f:id:caffelover:20170527113409j:plain

 

科学を中心にした様々な活動を行っている人々が集まり、とても刺激的だった。
途中でクイズのコーナーがあったのだが、客席のレベルが異様に高かったのが印象的だった(細菌の専門家がいたりネイピア数で盛り上がったりした)。

 

僕は途中のLTタイムでコスプレ駆動科学について話したのだが、時間の関係でかなり端折ったのでこちらで補足しておく。

 

当日の資料はこちら

 

 

コスプレ駆動科学というのは、コスプレ欲求を原動力にした科学の普及である。
僕は現在自分が所属する配信団体で、宗教と科学を中心とした配信・勉強会を行っている。

何故宗教が含まれるのか、というのには活動のテーマが関わってくる。

それは、活動のテーマが

 

「今、ここではない、どこか」

 

だからである。

 

「今、ここではない、どこか」には、漫画やアニメで描かれる世界や、宗教で描かれる世界(終末論が典型的)がある。

 

そう、ここで宗教が出てくるのだ。

 

そして我々には、「今、ここではない、どこか」を実現したい欲求がある。
その典型的なものがコスプレだ。

 

コスプレは、架空の世界のキャラクタ(あるいは自分には手が届かない有名人)のコスチュームを身につけることで、現実世界に架空の世界の一部を現出させる。

 

僕はここで、コスプレの概念を拡張したい。

 

コスプレというと、単純にコスチュームを身に着ける行為を指すが、ここで身に着ける対象をコスチューム架空の世界の属性全般に広げるのである。

 

ここで言う属性とは、アニメのキャラクタにおける猫耳、メイド服などの外見要素や、IQ180、何かの能力者などの非外見要素のことと考えてもらえば良い(現代思想が好きな人であれば、データベース消費...?えっ、動物化...?みたいに思うかもしれない)。

 

重要なのは、非外見要素が含まれるということである。


つまり、学習することで爆発物の知識を身に着けるなどすれば、何もコスチュームを身に着けることなく、日常生活が二次元の世界と化すのではないか。さらに、そういった二次元的存在の人々が増えれば、夢に見た「今、ここではない、どこか」が現実になるのかもしれない、のである。

 

そして、科学が関係する属性を志向すれば、コスプレ欲求によって駆動される科学の啓蒙、というのが可能になるというのが「コスプレ駆動科学」である。

 

科学的属性というのは下記のようなものである。

・爆発物のプロ
・毒物のプロ
・ロボット工学者
ハッカー

 

これは何も奇抜なものではなく、外科医にブラックジャックのファンがいたり、機械系の人にガンダムのファンがいるのと同じ構図である。

 

僕はより積極的に科学を啓蒙するのであれば、意図的にこの現象を起こしてしまえば良いと考える。

 

つまり、

 

科学の啓蒙のために科学属性てんこもりのアニメを作る→ファンが増える→ファンの中から科学を勉強する人が出てくる

というわけだ。

 

実は、この方式で今でも80万部を超える発行数を誇る雑誌がある。
子供の頃読んだ人も多いであろう、「コロコロコミック」だ。
※ちなみに僕はコミックボンボン派だった。まず無理だろうがあの妙なマニアックさでまた復活して欲しい。

 

コロコロコミックのビジネスモデルは、

 

・売りたいグッズの出て来る漫画を掲載する→グッズを出す→漫画の世界に近づきたい子供がグッズを買う

 

というものだ。コロコロコミックは男の子向けだが、女の子向けの作品(プリキュアなど)でも同じ構図はある。

 

「今、ここではない、どこか」に近づきたい欲求が多くの人に存在するからこそ今もこのビジネスモデルが生きているのではないだろうか。

 

科学と言いつつほぼ人文系の話になってしまったが、コスプレ欲求は科学を普及させるエンジンになりうると僕は考えている。

 

今後は、宗教系では終末論、科学系ではハッキング、爆発物、深層学習などの勉強会を行っていく予定だ。

 

 

不可能性の時代 (岩波新書)

不可能性の時代 (岩波新書)

 

 

 

増補 虚構の時代の果て (ちくま学芸文庫)

増補 虚構の時代の果て (ちくま学芸文庫)

 

 

 

 

 

ゲンロン0 観光客の哲学

ゲンロン0 観光客の哲学

 
勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために